16日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.11%安の31116.35ポイントだった。中国企業指数は0.07%安の12432.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で525億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安寄りで始まると、その後もマイナス圏で推移した。米長期金利の上昇と米ドル高を背景に域内からの資金流出懸念が高まっているほか、中国本土の主力指数が軟調に推移したことも投資家心理を重くした。指数は序盤に一時、節目の31000ポイントを下回る場面もみられた。ただ、30800ポイント付近で底堅さを確認すると、急速に下げ幅を縮め、前日終値をやや下回る水準で前場の取引を終えた。
個別では、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)や九龍倉置業地産(
01997)、香港銀行株の東亜銀行(
00023)やハンセン銀行(
00011)が安い。本土保険株の中国人民財産保険(
02328)や新華人寿保険(
01336)も下落。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、中国石油メジャーのシノペック(
00386)が軟調だった。半面、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が4%超の上昇。テクノロジー株の舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、本土不動産大手の華潤置地(
01109)や碧桂園(
02007)が買われた。