15日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に3日続伸。終値は前日比1.97%高の31115.43ポイントだった。H株指数は2.24%高の12535.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で769億900万HKドル。きょうは春節(旧正月)前日のため半日立ち会いだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、次第に上げ幅を拡大。心理的節目の31000ポイントを上抜け、5日以来8営業日ぶりの高値圏で引けた。前日の欧米株高を受けて相場が落ち着き始めたとの見方が広がり、買いを誘った。米長期金利の上昇を手掛かりに、利ざや改善と投資収益拡大が見込める金融株が買われ、相場を押し上げた。セクター別では、銀行や保険、エネルギー資源が買われた半面、香港の不動産や公益株が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、HSBC(
00005)が相場の上昇を主導。中国ネット通販大手JDドット・コム(JD)の物流子会社への出資が明らかになったテンセント(
00700)は3%超上げた。本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も高い。中国石油メジャーのシノペック(
00386)やCNOOC(
00883)は原油先物相場の反発を手掛かりに買われた。半面、香港不動産関連のLink REIT(
00823)や九龍倉置業地産(
01997)が、米長期金利の上昇を嫌気する売りに押されて逆行安。食肉大手の万洲国際(
00288)は続落した。
H株では、石油関連のシノペック石油工程技術服務(
01033)や中海油田服務(
02883)が大きく買われた。金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)、中国ビール醸造大手の青島ビール(
00168)も大幅高。一方、自動車メーカーの北京汽車(
01958)、医薬品の卸売り大手の国薬控股(
01099)がさえない。