12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.78%高の3154.13ポイントだった。深セン成分指数も2.91%高の10291.88ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3497億100万元。
上海総合指数は、序盤に前日終値を挟んで一進一退の値動きだったものの、中盤以降は高く推移した。前週は週間下落率が9.58%に達し、週末の終値が2017年6月16日以来ほぼ8カ月ぶりの安値を付けただけに、幅広いセクターで買い戻しが優勢となった。中小企業やベンチャー企業の上場が多い深センの「創業板」指数が反発したのも投資家心理を支えとなった。ただ、春節(旧正月)の連続休場入りを15日に控え、持ち高整理の売りが出て上値を重くした。セクター別では、電子部品や家電、食品など消費関連株が春節に向けた需要拡大の思惑から買われた。半面、金融引き締めに対する警戒感は根強く、銀行や保険の一角が売られた。
A株市場では、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)と宜賓五糧液(
000858)、製薬大手の上海復星医薬集団(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)が買われた。ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)や監視カメラ・レコーダー世界最大手の杭州海康威視数字技術(
002415)の上昇が目立った。リチウム電池関連の天斉リチウム(
002466)と江西カン鋒リチウム(
002460)は制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。一方、中国工商銀行(
601398)など銀行株が売られ、相場の重荷だった。
上海B株指数は1.45%高の320.64ポイントと6営業日ぶりに反発。深センB株指数は2.17%高の1134.91ポイントと反発した。