週明け20日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.16%安の29151.10ポイントだった。H株指数は0.84%安の11510.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で572億9000万HKドル。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏でもみ合った。先週の相互取引制度を通じた本土マネーの流入が高い水準をキープしたことに加え、時価総額上位で業績好調のテンセント(
00700)が引き続き相場をけん引しするとの見方が根強い中、先高観から指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。上海総合指数が5営業日続落するなど、本土市況の悪化が投資家心理を冷やした。ハンセン指数が約10年ぶりの高値圏にあるだけに、利益確定売りも出やすい状況にある。
ハンセン指数構成銘柄では、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)など金融株が売られ、相場の重しとなった。18日に発表された中国主要70都市の住宅価格統計で価格上昇の都市が前月より増えたことを受け、当局の不動産引き締め強化への警戒感から不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、万科企業(
02202)が安い。港湾運営の招商局港口(
00144)が4営業日続落。半面、IT大手のテンセント(
00700)は上場来高値の更新が続き、指数を下支えした。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)も逆行高。