17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。終値は前日比0.48%安の3382.91ポイントだった。深セン成分指数は2.12%安の11292.93ポイントと大幅に反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6461億4900万元。
上海総合指数はおおむねマイナス圏の狭いレンジで推移。終値は3日以来2週間ぶりの安値を付けた。地合いが悪化するなか、投資家が期待先行で買い入れていた銘柄を手放す動きが続いた。中国人民銀行(中央銀行)は前日まで公開市場操作(オペ)で多めの資金を供給していたが、きょうのオペが10日以降で初めて吸収超過となったことで、資金需給のひっ迫が警戒されたもよう。指数は寄り付き直後に上げに転じる場面があったが、心理的節目の3400ポイントを超える水準での重さが意識され、買いの勢いは続かなかった。通信機器や船舶、電子・ITなど幅広いセクターで売りが優勢だったが、金融が上昇して一定の下支えとなった。
A株市場では、前日に上場来高値を更新した酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が4%超安と反落。国営新華社が、同社株価の急伸には理由がなく、短期的視点の投機はリスクが大きいと強調したことで、売りが膨らんだ。大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、製薬会社の江蘇恒瑞医薬(
600276)も大幅に下げた。ケーブルテレビ運営大手の中信国安信息産業(
000839)とアルミメーカーの雲南アルミ(
000807)はストップ安。一方、大手商業銀行の中国工商銀行(
601398)と中国農業銀行(
601288)が反発。生保大手の中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)は続伸した。ディスプレー映像広告を手掛ける分衆伝媒信息技術(
002027)が高い。
上海B株指数は2.15%安の342.10ポイント、深センB株指数は2.27%安の1187.87ポイントとそろって大幅に4日続落した。