17日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買い優勢か。前日のNY市場でダウ指数は3日ぶりに大幅反発し、終値が187米ドル高と約2カ月ぶりの上げ幅を記録した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は約1週間ぶりに最高値を更新。決算が好感されたウォルマートやシスコシステムズが大幅高となり指数の上昇をけん引したほか、下院で税制改革法案が可決されたことも買い安心感につながった。外部環境の好転を受けて香港市場でも投資家心理が強気に傾き、ハンセン指数が今週14日に付けた高値(29320.03ポイント)を試す可能性がある。
本土から相互取引制度を通じて香港市場に投資する「南向き」資金の流入の加速も支援材料になりそうだ。相互取引制度を通じた香港株の買越額は14日にいったん20億HKドルを下回ったが、15日と16日は再び増加傾向に転じている。香港市場は今週前半の調整を経て相場の過熱感が一服し、本土マネーが押し目買いに入っているもよう。
16日の香港株の米国預託証券(ADR)は、IT大手のテンセント(
00700)、4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、保険大手のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)などがそろって香港終値を上回って引けた。