26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.06%高の3343.58ポイントだった。深セン成分指数は0.18%高の10950.77ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4014億5300万元。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合う方向感に欠ける展開となった。後場入り後に下げ幅を広げる場面も見られたが下値では下げ渋り底堅さを示した。引け間際に下げ幅を縮め、結局、かろうじてプラスに戻して終えた。証券当局は前日、中国共産党大会を来月に控え、資本市場の安定推移を確保する方針を示したが、相場への影響は限られた。
A株市場では、石炭大手の中国神華能源(
601088)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)など主力株が買われ、相場を支えた。不動産引き締め強化を嫌気し、前日売られた保利房地産集団(
600048)、万科企業(
000002)がそろって反発。インフラ建設株の中国交通建設(
601800)も高い。一方、中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株が総じて売られ、相場の足かせになった。上海汽車集団(
600104)など自動車株や中国国際航空(
601111)など航空株の一角も安い。
上海B株指数は0.34%高の355.42ポイントと4営業日ぶり反発、深センB株指数は0.22%高の1176.16ポイントと3営業日ぶりに反発した。