14日のNY株式相場はまちまち。ボーイングやユナイテッド・テクノロジーズの上昇を受け、ダウ平均は0.20%高と5日続伸し、3日連続で史上最高値を更新した。一方、S&P500は取引時間中の最高値を更新したが、終値では0.11%安と4日ぶりに小幅反落。ティファニー、CBSなどの一般消費財株の下落が重しとなった。ハイテク株の比重の大きいナスダック総合も0.48%安と4日ぶりに反落した。
北朝鮮にICBM発射の兆候が出ているとの報道で、北朝鮮情勢への警戒感が再燃し朝方は軟調に始まった。取引時間前に発表された米8月消費者物価指数(CPI)は前月比で市場予想を上回る+0.4%となったが、食品・エネルギーを除くCPIコアは+0.2%と予想と一致した。ドル円が一時111円台に上昇する場面もあったが、影響は限定的だった。25日公表予定の米税制改革案に具体的な税率が盛り込まれていないとの報道も連騰を続ける米国株の重しとなった。時価総額最大のアップルが0.86%安と3日続落し、フェイスブック(-1.21%)や、アルファベット(-1.08%)などにも利益確定売りが強まった。一方、ダウ平均採用銘柄のユナイテッド・テクノロジーズが2.59%高、ボーイングが1.36%高となり2銘柄でダウ平均を42米ドル押し上げた。ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルクも1%超上昇し、ダウ平均の上昇に寄与したが、1%超下落したコカ・コーラ、トラベラーズやアップルがダウ平均の重しとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 22144.96 22216.44 22135.26 22203.48 45.30 0.20
S&P500 2494.56 2498.43 2491.35 2495.62 -2.75 -0.11
NASDAQ 6439.46 6455.32 6424.04 6429.08 -31.10 -0.48
CME225先物 19730.00 19775.00 19655.00 19735.00 45.00 0.23
FT100 7379.70 7390.70 7287.73 7295.39 -84.31 -1.14
DAX 12524.12 12552.16 12499.55 12540.45 -13.12 -0.11
為替(ドル/円) 110.49 111.04 110.07 110.28 -0.21 -0.19
WTI先物 49.31 50.50 49.15 49.89 0.59 1.20
金(Gold)先物 1327.60 1334.50 1319.50 1329.30 1.30 0.10
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。