20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.43%高の3244.86ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5032億1200万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場半ばまでは前日終値を挟んだ一進一退の小動きだったが、その後はプラス圏で推移した。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作による資金供給を続けていることが好感されたほか、前日までの3日間で香港市場との相互取引を通じて本土株式市場への資金流入が高い水準を維持したことを受け、外資がA株の持ち高を増やしているとの思惑が買い安心感につながった。前日が1%を超す上昇で約3カ月ぶりの高値で引けただけに、朝方は売り買いが交錯する場面もあったが、相場の底堅さを確認すると、もみ合いながら上げ幅を広げた。終値は前日に続き、4月半ば以来の高値を更新した。
A株市場では、緑地控股集団(
600606)、保利房地産(
600048)など不動産株が高い。陝西省や河南省など一部地域での電力卸売価格の引き上げが材料視され、中国長江電力(
600900)などの電力株が買われた。前日に中間決算の増益速報を発表した東方証券(
600958)が大幅続伸。酒造の貴州茅台酒(
600519)、石油メジャーのシノペック(
600028)も堅調だった。半面、前日に大幅高の宝山鋼鉄(
600019)など鉄鋼株や、陝西煤業(
601225)など石炭株の一角が反落したほか、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軟調。原油高を嫌気して中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)など航空株もさえない。深セン成分指数は前日比0.69%高の10336.98ポイントと3日続伸した。2017年6月中間決算の速報値は30%増益と発表した通信設備大手の中興通訊(
000063)が買われた。
上海B株指数は0.10%高の329.29ポイント、深センB株指数は0.40%高の1168.95ポイントとともに3日続伸した。