26日の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら6営業日続伸。終値は前日比0.03%高の25639.27ポイントだった。H株指数は0.08%高の10579.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で656億4500万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。米株高の流れを引き継ぎ続伸でスタートしたものの、買いの勢いが弱かった。序盤以降は前日終値を挟んだ一進一退の展開となり、特に後場は狭いレンジでのもみ合いが続いた。指数がこれまで5営業日続伸し、約1年11カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、利益確定売りが出やすい状況。本土市場で上海総合指数は前日の上昇の勢いが続かず、方向感に欠ける展開に終始したことも投資家心理を悪化させた。本土市場であすから端午節連休に入ることもあり、手控えムードが次第に濃厚となった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土系銀行株や、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われ、相場を支えたほか、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)の上昇が目立った。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が安い。OPEC総会で減産延長が合意されたものの、供給過剰懸念や利益確定売りに押され、原油相場が急落したことが嫌気された。PC世界大手のレノボグループ(
00992)が大幅反落。前日後場の急伸で利益確定売りが出たほか、証券会社の弱気判断が嫌気された。
H株では、2017年6月中間決算の大幅増益見通しを発表した秦皇島港(
03369)が6%近い上昇。中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)など本土系航空株が高い。航空当局が首都圏と長江デルタ、珠江デルタを中軸とする空港ネットワークの整備促進を表明したと伝わり、材料視された。半面、ビール大手の青島ビール(
00168)がさえない。レノボグループの下落を受けて親会社の聯想控股(
03396)がつれ安。シノペック煉化工程(
02386)が続落した。