25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅続伸。終値は前日比1.43%高の3107.83ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4287億1200万元。
上海総合指数は反落して始まった後、前場は前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい値動きとなった。後場入り後に地合いが改善。上げ足を速めるとあっさり心理的節目の3100ポイントを上抜いた。その後は今週末からの連休を控え、高値警戒感から3110ポイント付近が上値抵抗となり伸び悩んだ。結局、指数は5月17日以来、1週間ぶりに節目水準を回復して終えている。米格付け会社による中国の信用格付け引き下げ問題について、中国財政部が「適切ではない」との見解を示した上で、債務リスクはコントロール可能な状況にあると強調したことが好感されたもよう。一方、中国の証券大手3社が相次いで、証券当局から一部業務の規定違反を指摘され罰金処分を受けたが、相場への影響は限られた。
A株市場では主力株が買いを集めた。中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が軒並み反発し相場の上昇をけん引。このほか中信証券(
600030)など証券株も軒並み高。中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株も中国農業銀行(
601288)を除きすべて上昇し、指数を押し上げた。一方、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)など自動車株のほか、「雄安地区」テーマ株の天津創業環保(
600874)や、メタンハイドレートテーマ株のシノペック石油工程技術服務(
600871)が売られた。
深セン成分指数は0.83%高の9893.78ポイントと続伸。上海B株指数は1.28%高の320.39ポイント、深センB株指数は0.67%高の1084.98ポイントとともに続伸した。