24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3日ぶりに反発。終値は前日比0.07%高の3064.08ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3432億4100万元。
上海総合指数はほぼ終日マイナス圏でもみ合う展開。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが今後数年にかけて中国の信用基盤が幾分弱まり債務が膨らむと指摘し、人民元建てと外貨建ての長期債務格付けを引き下げたことを受け、市場心理が悪化した。指数は3050ポイントを下回って始まると、序盤に下落率を1%超まで広げ3020ポイントに迫る場面も見られた。ただ、同水準付近で下値の堅さを確認するとその後はもみ合いながら次第に下げ幅を縮め3060ポイントを回復。結局、大引け間際にかろうじてプラス圏に浮上して終えた。
A株市場では、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株がそろって終盤に反発し、相場の上げをけん引した。広州汽車集団(
601238)など自動車株、招商証券(
600999)など証券株の一角が堅調だった。一方、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)による中国本土A株の新興国株指数への採用について、MSCI幹部が採用にはまだ多くの問題の解決が必要との見解を示したことで採用に対する不透明感が浮上し、連日買われていた主力株が売られた。中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が軒並み反落している。
深セン成分指数は0.50%高の9812.46ポイントと6営業日ぶりに反発。上海B株指数は0.07%高の316.35ポイント、深センB株指数は0.10%高の1077.73ポイントとともに反発した。