19日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日ぶりに反発。前場終値は前日比0.31%高の25215.45ポイントだった。H株指数は0.03%高の10274.56ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で379億7900万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、おおむねプラス圏でもみ合った。序盤は前日終値を割り込む場面もあったが、下値は堅かった。前日にNY市場でダウ平均が反発したことや、トランプ米大統領とロシアを巡る疑惑が深まっているものの、現段階で弾劾される可能性は低いとの見方からリスク回避の姿勢がやや後退。ハンセン指数が前日まで3日続落しただけに、自律反発を狙った買いも相場を支えた。ただ、25220ポイント付近では伸び悩み、上値追いの動きは限られた。
個別では、四半期決算が予想上振れのIT大手、テンセント(
00700)が続伸し、1銘柄だけでハンセン指数は57ポイント押し上げた。華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株の上昇が目立った。国家統計局が前日に発表した4月の住宅価格統計で上昇率が縮小した都市が増えたことを受け、不動産市場引き締め強化への警戒感が一服したもよう。前日に下げた本土保険株の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)や通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が反発した。半面、香港公益株の香港鉄路(
00066)が反落。石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も軟調だった。