17日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.17%安の25293.63ポイントだった。H株指数は0.48%安の10383.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で695億9600万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠けた。小高く寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、前場以降はマイナス圏でもみ合った。米政治の不透明感が増す中、投資家は積極的にリスクを取りにくくなっている。ハンセン指数は前日に7日ぶりに反落したものの、足元で1年10カ月ぶりの高値水準を維持しており、目先の利益をひとまず確定する売りが依然として重しとなった。目新しい買い材料が乏しい中、後場は小動きが目立った。
ハンセン指数構成銘柄では、AIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)、東亜銀行(
00023)など金融株が総じて売られ、相場を押し下げた。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)の下げが目立ったほか、香港・中環(セントラル)の商業用地を香港不動産市場の過去最高値(1平方フィート当たり床面積換算価格)で落札した恒基兆業地産(
00012)が安い。半面、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)香港指数構成銘柄からの除外を受けて前日に下げたキャセイ・パシフィック(
00293)が約5%の大反発。空売り投資会社が粉飾決算疑惑を主張した瑞声科技(
02018)は5営業日ぶりに反発した。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、24銘柄が上昇、2銘柄が変わらず、24銘柄が下落した。
H株では、第三者割当増資計画を発表した上海復星医薬(
02196)が大幅安。前日に高かった電力株の大唐国際発電(
00991)、華能国際電力(
00902)が反落した。「一帯一路」サミットの閉幕で材料出尽くし感から中国交通建設(
01800)、中国鉄建(
01186)などインフラ建設は続落。半面、リスク回避の動きを受けて産金株の招金鉱業(
01818)、紫金鉱業集団(
02899)が買われた。