27日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら4日ぶりに反落。前場終値は前日比0.01%安の24575.01ポイントだった。H株指数は0.62%安の10253.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で394億2600万HKドル。
ハンセン指数の寄り値は24663.10ポイントと、3月21日に付けた従来の52週高値(24656.65ポイント)を上回った。ただ、その後は前日終値付近で軟調に推移。相場が1カ月ぶり高値水準にあることから利益確定売りが出やすいほか、前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の下げが嫌気された。中国の金融監督強化への不安も再燃。中国国営新華社は、習近平国家主席が25日、金融機関のリスク管理責任を明確にし、金融市場とネット金融の全面検査を実施するなどの措置を指示したと伝えた。
個別では、前日高かったカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大きく反落。きょう四半期決算を発表するシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、中国建設銀行(
00939)もそろって売られた。吉利汽車(
00175)は続落した。一方、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が大幅に続伸し、1銘柄でハンセン指数を88ポイント超押し上げた。同社が前日大引け後に発表した第1四半期(2016年12月−2017年2月期)の新契約価値(VNOB)が前年同期比で55%増加し、過去最高水準だったことが好感された。中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)も買われた。