週明け20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.41%高の3250.81ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4957億3700万元。
上海総合指数は前週末終値を挟んでもみ合い方向感に欠ける展開となった。序盤に上げ幅を広げたものの勢いは続かず、その後は右肩下がり。後場半ばにはマイナスに沈んだ。ただ、終盤に再び切り返すと、結局この日の高値圏で引けた。決算発表が本格化するなか、好決算銘柄への買いが相場を支えた。セクター別では、石炭や石油など資源エネルギー、インフラ建設、電力や銀行の一角などが堅調。半面、不動産引き締めの動きが広がっているとの観測を背景に不動産が軟調。保険や証券も売られた。
A株市場では、2016年本決算の41%増益に加え、2017年1−3月期の50%超増益見通しを発表した中国神華能源(
601088)がストップ高を付けるなど石炭株が買いを集め、相場の上昇をけん引。中国の石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)もつれ高した。このほか、中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株もしっかり。一方、不動産購入規制の新たな動きが北京や南京、広州、長沙、鄭州など全国各地の都市への広がりを見せていると伝わるなか、保利房地産集団(
600048)、万科企業(
000002)など不動産株が低調。中国太平洋保険(
601601)など保険株や海通証券(
600837)など証券株の一角が売られ相場の足かせとなった。このほか、中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)など航空株もさえない。
深セン成分指数は0.16%高の10532.33ポイントと反発。上海B株指数は0.17%高の349.78ポイントと反発し、深センB株指数は0.18%安の1147.92ポイントと続落した。