24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前日比0.06%高の3253.43ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4764億5200万元。
上海総合指数は続落して寄り付き、中盤までは利益確定売りが先行して軟調な値動き。ただ、世界経済の回復を示すデータや好調な企業業績を背景にA株市場の先高観は根強く、指数は終盤にプラス圏へ切り返した。きょう北京で開かれた「中国企業改革発展フォーラム」で国務院国有資産監督管理委員会の肖亜慶主任が基調講演を行い、国有企業改革の突破口となる混合所有制改革を電力、石油、天然ガス、鉄道、航空、通信、軍需などの分野で実質的に進展させると強調。市場で関連銘柄が買いを集め、相場を押し上げた。セクター別では、通信と航空が全面高。造船や港湾・海運、ソフトウエアも買われた。半面、金属、エネルギー資源、セメントが売られた。
A株市場では総合通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)が8%超の大幅高。中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)の空運3社もそろって大きく買われた。港湾運営の上海国際港務(
600018)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)も高い。一方、石油株のペトロチャイナ(
601857)とシノペック(
600028)、生保大手の中国人寿保険(
601628)が続落した。交通銀行(
601328)など商業銀行は総じてさえない。安徽コンチセメント(
600585)が安い。
上海B株指数は0.33%安の347.93ポイントと続落した。石炭株のイータイ・コール(
900948)、建材メーカーの上海匯麗建材(
900939)が売られた。深センB株指数は0.31%高の1149.67ポイントと反発。工業用タービン大手の杭州スチームタービン(
200771)、空運の山東航空(
200152)が買われた。