週明け20日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.47%高の24146.08ポイントだった。H株指数は0.82%高の10445.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で781億600万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。前週末のNY市場で主要3指数がそろって終値での過去最高値を更新しており、材料視する買いが先行した。きょうの上海市場が反発し、香港に重複上場する銀行株などの割安感が強まったことで、本土投資家の買いが入るとの観測も広がった。もっとも、ハンセン指数が2015年8月以来ほぼ1年6カ月ぶりの高値圏に達したことで、利益確定売りが出やすかった。あす以降にHSBC(
00005)や新世界発展(
00017)などが決算を発表することもあって、上値は伸び悩んだ。セクター別では、本土系銀行や石油、ITが買われた半面、香港系の銀行や不動産が売られた。
個別では、欧州の銀行最大手HSBCと中国IT大手のテンセント(
00700)が相場の上昇を主導。本土商業銀行の中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)はともに反発した。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)も堅調。乳飲料大手の中国蒙牛乳業(
02319)は3%超上げた。一方、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や同系列の長江インフラ(
01038)、電能実業(
00006)の下げが目立つ。香港の大手商社リー&フン(
00494)、菓子・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)は続落した。
H株では、東風汽車集団(
00489)や長城汽車(
02333)、広州汽車集団(
02238)など自動車メーカーが高い。東風汽車集団の親会社である東風汽車公司が中国第一汽車集団公司と技術提携したことを受け、経営統合や業界再編の思惑買いが入ったもよう。聯華超市(
00980)は、筆頭株主の上海百聯集団(
900923/
600827)とアリババグループの事業提携を手掛かりに買いが膨らんだ。期末決算や生命保険会社の共同設立を発表したチェンミン・ペーパー(
01812)も大きく買われた。一方、運輸インフラ関連銘柄の北京首都国際機場(
00694)、広深鉄路(
00525)が下げた。