17日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.31%安の24033.74ポイントだった。H株指数は0.91%安の10360.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で862億9600万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏で推移した。前日に指数が昨年来高値を更新し、終値ベースで2015年8月11日以来ほぼ1年6カ月ぶり高値を付けただけに、目先の利益を確定する売りが優勢。前日のNY市場が上値の重い展開となったことや、きょうの本土市場が反落したことも投資家心理を悪化させた。前場半ば以降は指数が下げ幅を広げ、心理的節目の24000ポイントを割り込む場面もあったが、23950ポイント付近では下げ渋った。大引けにかけてやや戻し、節目水準を回復して取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に大幅続伸した中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)など本土系銀行株が利益確定売りに押され、相場の下げを主導した。前引け後に決算を発表した香港地場系銀行の東亜銀行(
00023)が後場に急落。さえない16年12月期業績と減配が嫌気された。パソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)が大幅続落。四半期決算の予想下振れに加え、証券会社による目標株価の引き下げなどが売り材料視された。半面、モルガン・スタンレーが強気判断を示した衛生用品の恒安国際集団(
01044)、アジア保険大手のAIAグループ(
01299)が大幅逆行高。長江和記実業(
00001)、長江インフラ(
01038)などチョンコン系銘柄もしっかり。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、17銘柄が上昇、3銘柄が変わらず、30銘柄が下落した。
H株では、中国中車(
01766)、中国鉄建(
01186)など鉄道インフラ関連株や中国中煤能源(
01898)、中国神華能源(
01088)など石炭株が売られた。半面、スーパーマーケット中国最大手の聯華超市(
00980)が後場から急伸し、終値は14%近い上げ。電子商取引大手のアリババグループやテンセント(
00700)などが高キン零售(
06808)傘下のハイパーマーケットの買収に興味を示したとの報道を手掛かりにつれ高した。中国の指数先物規制の緩和を好感し、中信証券(
06030)、広発証券(
01776)など証券の一角が堅調。H株指数を構成する40銘柄のうち、7銘柄が上昇、2銘柄が変わらず、31銘柄が下落した。