20日のNY株式相場は反発。トランプ氏の大統領就任演説を受けて主要指数が上昇した。ダウ平均は朝方に前日比111.54米ドル高まで上昇したが、就任演説を前に26.74米ドル高まで上昇幅を縮小した。しかし、就任演説を確認後再び上昇し、94.85米ドル高(+0.48%)で終了。6日ぶりの反発となった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.34%高、0.28%高と反発。週間ではダウ平均が0.29%安、S&P500が0.15%安とともに2週続落。ナスダック総合は0.34%安と3週ぶりの反落となった。
高寄りした後は神経質な展開となったが、トランプ氏の大統領就任演説がおおむね想定通りとなったことで安心感が広がった。投資家の不安心理を表すVIX指数は1.22ポイント低下し11.56ポイントと昨年来の低水準に戻った。S&P500の11業種は、トランプ大統領が医薬品価格を問題視していることでヘルスケアが軟調となり、決算を嫌気したゼネラル・エレクトリックの下落が重しとなった資本財がわずかに下落したが、素材や通信を筆頭に9業種が上昇した。個別では好決算を発表したスカイワークス・ソリューションズが13.01%高、カンザスシティ・サザンが4.04%、プロクター・アンド・ギャンブルが3.25%高となったほか、アナリストの投資判断引き上げを受けてCFインダストリーズが6.05%高となった。一方、10-12月期の売上高が市場予想を下回ったゼネラル・エレクトリックが2.18%安となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19795.06 19843.94 19759.14 19827.25 94.85 0.48
S&P500 2269.96 2276.96 2265.01 2271.31 7.62 0.34
NASDAQ 5556.87 5574.35 5542.23 5555.33 15.25 0.28
CME225先物 19075.00 19275.00 19025.00 19135.00 -25.00 -0.13
FT100 7208.44 7221.01 7193.73 7198.44 -10.00 -0.14
DAX 11568.90 11636.79 11547.04 11630.13 33.24 0.29
為替(ドル/円) 114.86 115.39 114.21 114.56 -0.30 -0.26
WTI先物 52.20 53.67 52.13 53.22 1.10 2.11
金(Gold)先物 1204.80 1214.80 1198.20 1204.90 3.40 0.28
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。