20日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続落。終値は前日比0.13%安の26435.67ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の10375.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で944億HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開となった。序盤はプラス圏での推移が目立ったが、前日終値付近でもみ合った後、終盤にマイナス圏に沈んだ。中国人民銀行(中央銀行)が日本時間午前10時30分に発表した最優遇貸出金利(LPR)は1年物が0.05ポイント引き下げられたが、引き下げ幅は市場予想通りだったことから、影響は限定的だった。S&Pダウ・ジョーンズ・インティシーズによる中国本土A株の指数組み入れとFTSEラッセルのA株組み入れ比率引き上げをともに週明け23日に控え、積極的な買いも手控えられたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大株主らが一部保有株の売り出しで契約したことを明らかにした申洲国際集団(
02313)が3.88%安と大きく下げた。ここ数日大きく買われていた瑞声科技(
02018)は2.55%安と利益確定の売りに押された。華為技術の新シリーズ発表を好感し舜宇光学科技(
02382)は一時5%近く上昇したが、0.42%安で取引を終えた。半面、中電控股(
00002)や長江インフラ(
01038)など公益株が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、プルーデンシャル(
02378)による持ち株売却が嫌気され、東風汽車集団(
00489)が4.61%安。半面、中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が公表した「交通強国建設綱要」が材料視され、中国交通建設(
01800)や中国中鉄(
00390)、中国鉄建(
01186)が大きく買われた。