中国共産党の習近平中央総書記（国家主席）は24日、自身が主任を務める中央全面深化改革委員会の第8回会議を開き、「重要講話」を発表した。新華社の報道によると、習総書記は「改革の全面的な深化は、足りない部分を補い、メリハリをつけたプロジェクトで活力を呼び起こし、着実に改革を実行する」と強調。「利益を固定化させるバリアを取り払い、発展を妨げる体制や仕組みの弊害を打ち破る」と表明した。会議には中央政治局常務委員の李克強氏（首相）と王滬寧氏、韓正氏のほか、関連当局の責任者が出席した。会議で承認された内容は次の通り。

◇「知的財産権保護の強化に関する意見」：審査権限の移譲、行政執行、司法保護、仲裁・調停、業界の自律などで保護措置の体系を改革する。
◇「中医薬の伝承、イノベーション、発展の促進に関する意見」：中国伝統医薬のサービス体系を改善し、事業と産業の質の高い発展と人材育成を進める。
◇「長城、大運河、長征国家文化公園建設計画」：同公園は中華の優れた伝統文化の持続的な影響力を明らかにして、革命文化の強大な感応力を示す重要な意義を持つ。伝統文化生態を保ちつつ、適切に文化観光と、特色を持つエコロジー産業を発展させる。
◇「インターネット総合ガバナンス体系の構築加速に関する意見」：インターネット上のコンテンツ構築の強化とインターネット総合ガバナンス体系の確立、クリーンで明朗なネット空間の運営は中国共産党第十九次全国代表大会（2017年10月開催）が打ち出した戦略方針。全方位でインターネット総合ガバナンス能力を高める。
◇「国家産教融合建設の試行実施計画」：教育の優先的な発展と人材育成、産業イノベーションの戦略的措置を試験的に推進する。
◇「深センに建設する中国の特色ある社会主義の先行モデル地区を支持する意見」：党中央が経済特区を設置する戦略的意図を刻みつけ、中国の特色ある社会主義の道から決してそれず、改革開放を堅持し、質の高い発展の要求に応えてイノベーション駆動型発展戦略を実施。粤港澳大湾区建設の重要な機会を生かし、社会主義現代化国家の創建に努力する都市の範例とする。
◇「中国−上海合作組織地方貿易合作モデル区の建設総体計画」：青島にモデル区を建設し、「一帯一路」国際協力の新たなプラットフォームとして国際物流、現代貿易、双方向投資協力、ビジネス・観光・文化交流などの分野で協力。