◇BYD
◇BYD Co.,Ltd.
◇ハンセン:01211
◆ポイント
◇6月の新車販売はEVが84%増、プラグインハイブリッド車は92%増
◇6月のバッテリー搭載総量は72%増、上期累計では77%増
◇新ブランド「方程豹」を導入、23年末までにハードコアSUVを発売へ
◆新ブランド「方程豹」を導入、23年末までにハードコアSUVを発売へ
BYDが発表した2023年6月の新車販売は、前年同月比88.8%増の25万3000台となった。乗用車が全体の99.5%を占めており、内訳は電気自動車(EV)が84.3%増の12万8200台、プラグインハイブリッド車が92.3%増の12万3500台。商用車は前年同月の5.0倍に当たる1400台だった。23年1−6月の新車販売は前年同期比95.8%増の125万5600台。乗用車の内訳はEVが90.7%増の61万6800台、プラグインハイブリッド車が100.7%増の63万1400台に倍増した。23年6月のバッテリー搭載総量は前年同月比72.3%増の11.816ギガワット時(GWh)で、1−6月の累計では前年同期比77.0%増の60.250GWhとなった。
中国全体の新車販売は総じて堅調で、中国汽車工業協会(CAAM)によると、23年1−5月の販売台数は前年同期比11.1%増の1061万7000台だった。ピークには届かないが、5カ月で1000万の大台に乗っている。
一方、BYDは新たな取り組みを進めており、その一つが新ブランド「方程豹」の導入。スポーツ多目的車(SUV)やスポーツカーなどを開発する予定で、第1弾はオフロードなどに対応したハードコアSUV。年内に発売するとみられている。
また、海外事業を強化する取り組みの一環で、ブラジルに工場を建設する計画。プラグインハイブリッド車やEVに加え、車載電池の原材料であるリチウムとリン酸鉄の加工なども手掛ける。
◆会社概要
中国の自動車・電池メーカー。03年に自動車事業に参入し、都市軌道交通にも進出した。22年3月にガソリン車の生産から撤退し、純電気自動車とプラグインハイブリッド車に完全シフトした。自社開発のリン酸鉄リチウム(LFP)「ブレードバッテリー」は米テスラなどにも供給。子会社のBYDエレクトロニック(
00285)を通じ、スマホの受託製造サービスを展開する。08年に米著名投資家のバフェット氏が戦略出資者となった。
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