中国の積層板・プリント配線板（PCB）大手、キングボード・ホールディングス（00148）は10日大引け後、不動産開発大手の碧桂園（02007）に対し、期限の来た債務の支払いを要求する法定の請求を送ったと明らかにした。現時点で未返済の元金は15億9800万HKドル。キングボード・ホールディングスは債権回収遅延の影響を精査中で、減損損失の計上が2023年12月期の損益に影響する可能性があるとした。

　キングボード・ホールディングスによると、同社が全額出資する永恒信貸は2021年12月1日、碧桂園と融資契約を結び、元本18億8000万HKドルのタームローン（一定期間に機動的に借り入れができる融資枠）を提供した。碧桂園は元金と利息を分割返済する義務を負うが、碧桂園は契約条項に基づく返済ができていない。最終の支払いは2023年12月に設定されている。

　日本時間午後2時31分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。

　■キングボード・ホールディングス（00148）：17.46HKドル（前日比0.68％安）
　■碧桂園（02007）：0.78HKドル（同4.00％高）