◇中国宏橋
◇China Hongqiao Group Ltd.
◇ハンセン:01378
◆ポイント
◇アルミ合金製品とアルミナ製品の販売価格が上昇、販売量も増加
◇主要原材料の石炭や陽極カーボンブロックの調達価格は下落
◇24年12月本決算の純利益、市場予想は32%増で過去2番目の水準
◆24年12月本決算の純利益、市場予想は32%増で過去2番目の水準
中国宏橋はこのほど、2024年6月中間決算の純利益が前年同期比で約220%増える可能性があるとの見通しを明らかにした。前年同期の実績は純利益(少数株主持ち分を差し引く前)が29億7200万元で、ちょうど220%増と仮定すると、純利益は95億1000万元。21年6月中間決算の84億2400万元、22年6月中間決算の86億8500万元を上回り、過去最高となる。
同社は大幅増益の要因として、市況の好転を挙げている。アルミ合金製品とアルミナ製品の販売価格が上昇し、販売量も増えたと説明。一方、主要原材料である石炭や陽極カーボンブロックなどの調達価格が下落したことで、こうした製品の粗利益が大幅に拡大したとの見方を示した。前年同期の純利益が低水準だった反動も大幅増益の理由に挙げている。
業績はここ数年、ばらつきはあるものの、純利益の水準が上がっている。直近の通期決算である23年12月本決算は売上高が前年比1.5%増の1336億2400万元、純利益(少数株主持ち分を差し引いた後)が同31.7%増の114億6100万元だった。特に23年7−12月期の業績改善が顕著で、純利益は前年同期の10.5倍に当たる90億400万元。21年7−9月期の純利益79億3100万元を上回り、下期の過去最高を更新した。
ファクトセットの市場予想によると、24年12月本決算の売上高は前年比7.4%増の1435億6200万元、純利益が32.3%増の151億6400万元。売上高が過去最高、純利益が21年に次ぐ過去2番目の水準に達する見通しとなっている。
◆会社概要
中国のアルミメーカー大手。山東省を拠点とし、溶融状態のアルミニウム合金(アルミ溶湯)を中心にアルミ合金地金やアルミ合金鋳造圧延製品を製造する。全国のアルミ形材メーカーに製品を販売。川上から川下の一体化で産業クラスターの形成を進め、コスト削減や規模の経済性を追求している。アルミ合金製品の売上高が全体の約7割を占める(23年12月期)。22年にハンセン指数銘柄に採用された。
⇒⇒⇒ この企業に関する詳細情報はこちら