◇新天緑色能源
◇China Suntien Green Energy Corp.,Ltd.
◇H株:00956
◆ポイント
◇21年12月本決算の純利益は20億元超、最高益を更新へ
◇天然ガスの販売量が増加、平均販売価格も上昇
◇21年通年の風力発電量、前年比37%増の1357万MWh
◆21年通年の風力発電量、前年比37%増の1357万MWh
新天緑色能源はこのほど、2021年12月本決算の純利益が前年比35.7−46.9%増の20億5000万−22億2000万元の範囲に収まるとの見通しを明らかにした。20年12月本決算の純利益は15億1100万元で過去最高を記録しており、会社見通しの水準に達すれば最高益を大幅に更新する。一方、非経常損益を除く純利益の会社予想は37.7−49.3%増の20億2000万−21億9000万元。前年実績は14億6700万元だった。
同社は増益要因について、天然ガス部門でガス販売量が増える中、平均販売価格が上昇し、粗利益が伸びたと指摘。また、風力発電部門では前年に比べて稼働時間が長くなった上、新たなインフラ事業の供用開始で送電網に接続する電力の量が大幅に増えた点を増益要因に挙げた。
実際、風力発電事業は好調で、同社が発表した21年通年の発電量は前年比37.3%増の1357万メガワット時(MWh)となった。地域別では主力の河北省が34.3%増の1025万MWhと堅調。内モンゴル自治区が57.0%増の75万MWh、江蘇省が123.3%増の35万MWh、黒龍江省が327.5%増の30万MWhと伸び、全体を押し上げた。一方、太陽光発電は2.6%減の17万MWhと小幅ながら縮小。河北省が9.1%減、黒龍江省が4.9%減と低迷した。ただ、太陽光発電の規模は風力発電に比べて小さく、影響も軽微。全体の発電量は36.7%増の1374万MWhと順調に成長した。発電事業は例年、利益の7割超を稼ぎ出す部門だけに21年12月期の増益にも貢献したとみられる。
◆会社概要
河北省拠点のクリーンエネルギー大手。河北省政府系の河北建設投資集団が設立。華北地域をリードするクリーンエネルギー事業会社で、風力発電は発電計画、開発、運営、販売を一貫して手掛ける。天然ガス事業も展開し、パイプラインの建設、運営、天然ガスの販売を手掛ける。21年6月末時点で運営するガスパイプラインは全長7088kmに上る。太陽光発電も手掛ける。21年6月末時点で風力発電容量(権益ベース)は5656MW。
⇒⇒⇒ この企業に関する詳細情報はこちら