ご意見ボックス
当ウェブサービスの問題点や提供してほしい情報など、二季報
WEBへのご意見・ご要望を、お気軽にお寄せください。
年齢をご入力下さい ※半角数字
性別をご選択下さい 男性  女性
  
※ご意見ボックスでは「ご質問」や「問い合わせ」には対応して

おりません。御用のお客様は「お問い合わせ」フォームをご利用ください。

レポート > トピック
2020-12-28 香港/トピック/証券 印刷   Nikihou_Webをフォローしましょう
香港株式市場:21年の相場を楽観、19年5月以来の30000ポイント乗せに期待
 香港株式市場の主要指標ハンセン指数は年初から12月24日までに6.4%値下がりし、世界の主要市場をアンダーパフォームした。パンデミックの深刻化に加え、米中摩擦の長期化や、SMIC(00981)などの中国企業を標的としたトランプ米政権の“駆け込み”制裁、さらには中国国内のネット企業規制などが響いたもよう。ただ、続く21年に関しては、世界的な量的緩和の持続や、世界経済の回復期待、米中摩擦の緩和期待などから、総じて強気見通しが目立つ。証券各社が設定した21年末のハンセン指数目標はおおむね28500−30700ポイントの範囲となっており、12月24日終値(26386.56ポイント)比では8−16%の上値水準。各社の予測を見る限り、まずは28000ポイントの再度の突破が焦点となりそうだ。

◆年初来6%下落、量的緩和や世界経済の回復が21年の支援材料に

 20年を振り返ると、ハンセン指数は新型コロナウイルスの蔓延を受けた世界株安を背景に、3月に3年3カ月ぶりの低水準まで下げ、22000ポイント割れ。その後は反転上昇したものの、9月後半には欧州での感染再拡大を受けて再び調整。11月下旬までの約2カ月は、本土経済の回復や米国などの量的緩和の継続を背景に回復の勢いを見せたが、ここ1カ月は再びさえない相場展開となり、12月24日までに年初の水準を回復するには至らなかった。ハンセン指数のウエート上位に並ぶ有力ネット銘柄が、中国国内の締め付け政策のあおりで下落したことや、英国で報告されたコロナ変異種に対する警戒感などが重しとなった。

 それでも、ワクチンの実用化を受けたパンデミックの収束期待や世界的な量的緩和の継続観測などから、証券各社が示した21年末のハンセン指数目標は総じて強気であり、30000ポイント周辺が主流。スイスのプライベートバンク、EFGが30700ポイントの高水準に設定したほか、クレディ・スイスが30000ポイント、HSBCが29970ポイントなどを見込んでいる。仮に30000ポイントの大台を回復すれば、19年5月初め以来となる。一方、上海・深セン両市場で取引されている上位300銘柄をカバーするA株指標、CSI300(滬深300)指数に関しては、クレディ・スイスとゴールドマン・サックスがいずれも5600ポイントとの目標値を設定。これは25日終値に対し、約11%の上値に当たる。





◆ハンセン銘柄に値ごろ感、政策恩恵銘柄や回復テーマ株が焦点

 香港市場にとって21年の支援材料は、世界的な量的緩和の継続、世界経済の回復期待、中国経済の成長観測、米中関係の改善期待。このほか、一段の元高観測(中国経済に対する強気見通しに由来)や香港上場銘柄の低バリュエーションなども強気見通しの要因となっている。まず、“V字回復”を遂げる中国経済に関しては引き続き楽観見通しが強く、21年の実質GDP成長率に関しては前年比8−9%との予測が優勢。世界銀行は23日、同7.9%との成長見通しを明らかにした。

 一方、米中関係に関しては、1月20日の政権交代後も「米国の対中強硬姿勢は変わらない」との見方が強いものの、バイデン次期大統領の外交姿勢はトランプ大統領より穏健。懲罰的措置には否定的とされ、両国関係が結果的に改善に向かうとの期待も強い。実際に米中対立が緩和に向かえば、本土・香港市場への資金流入が加速する見通しだ。このほか、元高は中国の輸出に不利とはいえ、基本的に中国経済のファンダメンタルズに対する高評価の表れと受け止められ、本土・香港市場にとっては支援材料となりやすい。JPモルガンは21年中に1米ドル=6.35元、年末には6.25元まで元高が進むとみている。

 また、香港上場銘柄の相対的な低バリュエーションも、21年の相場上昇期待の一因。ブルームバーグのコンセンサス予想に基づくハンセン指数銘柄の21年予想PERは、現時点で11.9倍(上海総合指数は12.8倍)。『香港経済日報』によれば、台湾株の16.8倍、日本株の20.6倍、米S&P500指数の21.7倍を大きく下回るという。クレディ・スイスは、「香港株のバリュエーションは現時点でヒストリカルな低水準にある」と指摘し、この先の大幅な上値余地に言及している。

 なお、『香港経済日報』が挙げた21年の3大テーマは政策恩恵銘柄、景気回復テーマ株、ニューエコノミー株。このうち政策恩恵銘柄の中では特にクリーンエネルギーの注目度が高く、新エネルギー車や太陽光発電などが一大テーマとなりそうだ。また、回復テーマの筆頭はケリー・ロジスティクス(00636)などの物流銘柄。ニューエコノミーではネット大手が政策的な逆風に直面する中、スマホの小米集団(01810)や、スマホ部品の舜宇光学科技(02382)などが焦点となる見通しという。

※過去6カ月の記事タイトルがご覧いただけます。
61〜85件を表示します(合計85件) 前のページへ 1 2 次のページへ
掲載日▲
▼
記事タイトル
23/12/28 中国 AI PC:24年に「元年」到来、向こう数年でPC市場の主流に
23/12/27 香港 24年の香港市場:米利下げ観測で高配当株に注目、23年の2桁上昇銘柄が堅調維持へ
23/12/26 中国 海外市場攻略:中国経済の先行き不安で重要性拡大、海爾智家や名創優品集団に脚光
23/12/22 中国 米中摩擦再燃:EV・半導体・レアアースで応酬、米「関税引き上げ検討」でEV銘柄売り
23/12/21 香港 香港ETF:23年に2桁リターン続出、24年は高配当・金・半導体ETFが有望か
23/12/19 香港 香港IPO市場:調達額は20年ぶり低水準、24年は楽観見通し相次ぐ
23/12/18 中国 11月の主要経済指標:まだら模様続く、23年の政府成長目標の達成は確実に
23/12/13 中国 中央経済工作会議:24年も「積極財政・穏健金融」、内需拡大や不動産リスク抑制が重点
23/12/11 中国 中央政治局会議:景気対策へ積極的なメッセージ、24年のGDP成長率目標は約5%か
23/12/08 中国 11月の貿易統計:輸出が予想外の微増も「値下げ」効果か、輸入は小幅のマイナス
23/12/07 香港 自社株買い:香港相場低迷で大型計画相次ぐ、太古AやBYDがテーマ株に
23/12/06 中国 ムーディーズ:中国の格付け見通し引き下げ、財政刺激策によるリスク増大を懸念
23/12/04 中国 ネット大手:年初からの株価動向で明暗、ゲーム2社堅調もEC大手2社が苦戦
23/12/01 中国 11月のPMI:需要不足続く、デフレ圧力とサービス業況の後退を示唆
23/12/01 香港 12月の招福銘柄:株価低迷の下げ過ぎ銘柄に着目、底打ち反発に期待
23/11/29 中国 民営企業:強力な金融支援策発表、銀行融資の促進に加えて起債・上場も奨励
23/11/28 中国 炭酸リチウム価格:22年ピーク時の4分の1に下落、先行きも悲観的な見方
23/11/22 香港 24年の香港相場見通し:一部に慎重見通し、ハンセン指数目標20000ポイント弱も
23/11/21 中国 不動産企業の債務問題:万科企業、深セン市当局の支援表明後も不安くすぶる
23/11/16 中国 10月の経済指標:不動産の一段の低迷で投資指標が不調、今後の政策効果に期待
23/11/15 中国 独身の日セール:消費低調でブランド別に明暗、波司登や小米が「勝ち組」に
23/11/09 中国 10月の貿易統計:輸出は欧米向け不振で6カ月連続マイナス、輸入は予想外のプラス転換
23/11/07 中国 中国のソーシャルメディア:インフルエンサーに実名表示要求、当局が監督管理を強化か
23/11/01 香港 11月の招福銘柄:景気対策の恩恵銘柄や医薬品銘柄などに注目
23/10/11 中国 中国のAI開発:米国と並んで世界をリード、国内市場は27年まで年率25%拡大へ
61〜85件を表示します(合計85件) 前のページへ 1 2 次のページへ
株価&企業 ニュース
インフォメーション
5/1 業績予想データ更新のお知らせ NEW!
5/1 5月の招福銘柄を更新しました NEW!
4/22 上海・深センA株6銘柄を新規追加しました
4/5 業績予想データ更新のお知らせ
4/1 4月の招福銘柄を更新しました
一覧
人気コンテンツ
スクリーニング スクリーニング
スクリーニング 企業検索
ポートフォリオ マイストック
簡単サーチ 業種・テーマ・地域検索
ランキング 配当利回り
取引関連情報
休場情報 決算速報
取引停止銘柄 決算スケジュール
配当スケジュール 中国株Q&A
カレンダー
28 29 30 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1
20245
本日の予定を表示
(2024-05-04)
人気コンテンツ
twitter
Trader's Web Fx
コンテンツ
ニュース
レポート