◇中国恒大集団
◇China Evergrande Group
◇香港その他:03333
◆ポイント
◇引き渡し物件の面積が拡大、平均販売価格も大きく上昇
◇永久債の償還完了、親会社株主に帰属する利益が急増
◇株価は連日の急騰、27−28日で34%上昇
◆株価は連日の急騰、27−28日で34%上昇
中国恒大集団は、2017年6月中間決算の純利益が前年同期の約3倍に増加したようだと発表した。収益計上の対象となる引き渡し物件の面積が拡大した上、平均販売価格が大きく上昇し、利益が伸びた。また、永久債の償還が完了したことも親会社株主に帰属する利益(純利益)の増加につながった。16年6月中間期の純利益は20億1700万元で、永久債の保有者に帰属する利益は42億2000万元。17年6月中間決算では純利益が60億元前後に増えると見込まれる。同社は17年6月末までに総額1129億4000万元に上る永久債の償還を終えている。
17年1−6月は不動産の予約販売も好調で、成約額は72.2%増の2440億9000万元、成約面積は49.1%増の2475万平米、1平米当たりの平均価格は15.5%高い9862元に達した。16年通年の成約額は3734億元で、すでに前年実績の65%に到達している。6月の実績は成約額が前年同月比95.0%増の611億2000万元、成約面積が同44.4%増の605万4000平米、1平米当たりの平均価格は35.1%高い1万95元だった。
17年6月中間決算で純利益が急増するとの観測を受け、26日の香港市場では中国恒大集団の株価が急騰。前日比18.1%高の20.9HKドルで取引を終えた。27日も勢いは衰えず、前日比13.9%高の23.8HKドルと連日の大幅高。上場来高値を更新して引けた。この2日間の上昇率は34.5%に達している。
◆会社概要
不動産デベロッパー大手。2016年の販売額番付で業界トップにランクされた。全国規模で開発事業を手掛け、16年末時点の土地保有面積は2億2900万平米。金融、健康、スポーツ事業に参入し、国家戦略に乗じた事業多角化を推進。15年には恒騰網絡(
00136)、恒大健康産業(
00708)を傘下に収めた。15年11月、ネット大手アリババと共同保有する中国サッカー1部リーグの広州恒大淘宝が店頭市場(NEEQ)に上場。16年7月、恒大地産から社名変更。
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