30日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.36%安の25176.93ポイントだった。中国企業指数は1.18%安の9038.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で3196億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、序盤に下げ幅をじりじりと縮小。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を香港時間31日未明に控え、様子見気分が広がった。ただ、前引け後に2025年6月中間決算を発表したHSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)が後場に急落し、相場の重荷となった。ハンセン指数は10日移動平均線(25230.59ポイント)を割り込んで終えた。セクター別では、一般消費財と情報技術、金融、医療・ヘルスケアなどが下落する一方、エネルギーが逆行高となった。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBCとハンセン銀行はともに25年上半期の業績が市場予想を下回り、大きく売られた。前日に新型SUV「i8」を正式発売した自動車メーカーの理想汽車(
02015)が13%近く下落。同業のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)も安い。BYD子会社のBYDエレクトロニック(
00285)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、光学部品の舜宇光学科技(
02382)は反落した。半面、原油先物相場の上昇を受けて石油株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が大幅高となった。前引け後に25年6月中間決算を発表した恒隆地産(
00101)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.72%安の5490.76ポイントと5営業日続落。理想汽車、SMIC、BYDが下落率上位を占めた。新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)も安い。半面、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、家電の美的集団(
00300)が上昇した。