30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.17%高の3615.72ポイントだった。深セン成分指数は0.77%安の11203.03ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8442億8000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、その後は総じてプラス圏でもみ合った。終値ベースで前日に続き、2022年1月4日以来およそ3年8カ月ぶり高値を更新。ただ、米中対立の激化懸念の後退や政策期待を支えに前場は堅調に推移したが、後場半ばに失速し、一時はマイナス圏に沈み、3600ポイントを割り込む場面もあった。国営新華社は日本時間の午後3時ごろ、中国共産党中央政治局会議が30日に開かれたと伝えた。会議では25年後半の経済活動について、雇用・企業・市場・先行き見通しの安定に力を入れ、国内と国際の「双循環」を力強く進め、今年の経済社会発展目標を達成して第14次5カ年計画の円満な締めくくりを実現すると強調した。
セクター別では、採掘、造船、観光・ホテル、食品・飲料などが高い。半面、バッテリー、投資・金融関連、レアメタル、建設機械などが下げた。
A株市場では、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)、食品メーカーの洽洽食品(
002557)が大幅高。医薬品関連の上海復星医薬(
600196)、東阿阿膠(
000423)、雲南白薬集団(
000538)、保険会社の新華人寿保険(
601336)なども上昇が目立った。半面、自動車関連の寧波均勝電子(
600699)、国軒高科(
002074)、BYD(
002594)や、テック株の上海宝信ソフト(
600845)、曙光信息産業(
603019)、大族激光科技産業集団(
002008)などが売られた。
上海B株指数は0.05%安の268.55ポイント、深センB株指数は0.41%高の1302.00ポイントだった。