2025-07-29 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:続伸、3年8カ月ぶり高値 医薬品株・鉄鋼株に買い
29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.33%高の3609.71ポイントだった。深セン成分指数は0.64%高の11289.41ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8031億7000万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、中盤までは前日終値を挟んで一進一退の展開。終盤に上げ幅を広げ、心理的節目の3600ポイントを上抜けた。終値は2022年1月4日以来およそ3年8カ月ぶり高値となった。中国と米国の経済閣僚による貿易協議が前日にストックホルムで始まったことで、両国間の対立緩和に期待する買いが入って相場を押し上げたもよう。セクター別では、医療サービス、鉄鋼、製薬、バイオ製品、半導体が買われた。半面、保険と銀行が全面安のほか、農業・水産業と石油が売られた。
A株市場ではテック株の紫光国芯微電子(
002049)、富士康工業互聯網(
601138)、用友網絡科技(
600588)が大幅高。製鉄の宝山鋼鉄(
600019)とアンガン・スチール(
000898)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、ゲーム・映像制作の完美世界(
002624)も買われた。半面、金融株の上海浦東発展銀行(
600000)、中国民生銀行(
600016)、上海銀行(
601229)、中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)がそろって下落した。映画館運営の万達電影(
002739)、レーザー加工機器の大族激光科技産業集団(
002008)も安い。
上海B株指数は0.27%高の268.68ポイントと反発。深センB株指数は0.33%安の1296.71ポイントと10営業日ぶりに反落した。