週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.12%高の3597.94ポイントだった。深セン成分指数は0.44%高の11217.58ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7423億700万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立ち、心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、同節目をわずかに下回ってこの日の取引を終えた。前週末の米株高が好感されたほか、米国と中国の貿易協議の進展期待から買いが広がった。ただ、最近の上昇を受けて利益確定の売りが出たほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を29−30日に控えて様子見ムードも強く、相場の重しとなった。セクター別では、電子部品や保険、製薬などが買われた半面、航空・空港運営が全面安。石炭や鉄鋼も売られた。
A株市場では、バイオ医薬品世界大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)に対し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療向け新薬候補「HRS-9821」の中国本土、香港、マカオ、台湾を除く世界市場での独占的ライセンスを供与すると発表した江蘇恒瑞医薬(
600276)がストップ高を付けた。大族激光科技産業集団(
002008)や新華人寿保険(
601336)なども高かった。半面、春秋航空(
601021)や中国旅遊集団中免(
601888)が下げたほか、原料炭・コークスの先物価格の下落を受け、中国神華能源(
601088)も売られた。
上海B株指数は0.07%安の267.96ポイント、深センB株指数は1.05%高の1301.03ポイント。