25日の香港市場は反落して始まるか。前日のハンセン指数は5営業日続伸し、終値ベースで2021年11月16日以来およそ3年8カ月ぶりの高値を付けたとあって、いったん利益を確定する売りに押されそうだ。前日のNY市場でダウ平均が下落したことも重荷となる。
もっとも、中国と米国の貿易交渉が進展するとの期待感が続いており、下値を売り込む動きは限定的と予想する。前日の米ハイテク株高を受けた買いが相場を下支えする展開があり得る。日本に続き、欧州連合(EU)もトランプ米政権との関税合意が近いとの報道も追い風となるだろう。
24日のNY株式相場はダウ平均が3日ぶりの反落。IBMとハネウェル・インターナショナルが決算を受けて大きく下落したほか、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)を訪問すると発表したことで、大統領とFRBの対立激化が懸念された。一方、S&P500は4日続伸、ナスダック総合は2日続伸となり、ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)、自動車株の理想汽車(
02015)、保険株のAIAグループ(
01299)が香港終値を下回って引けた。