中国のネット通販最大手、アリババ集団(
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アリババ集団が手掛けるAIグラスは、音声アシスタントや音楽再生、通話、リアルタイム翻訳、会議の記録など既存の主要製品が備える基本機能を搭載するほか、アリババ集団のエコシステムと連携し、地図や決済、ショッピングなどの機能も備える。AI機能面では、アリババが独自開発した大規模言語モデル「通義千問(Tongyi Qianwen)」を基盤に、学習や健康などの分野では「誇克(Quark)」を活用する。
ハードの仕様面では、Ray-BanとMetaが共同開発したスマートグラスを上回る性能を備えるとされ、ディスプレーなしのAIグラスと、ディスプレー付きのAI+拡張現実(AR)モデルの2種類が用意されるとみられている。
アリババ集団の株価は日本時間午後4時42分現在、前日比2.29%高の120.70HKドルで推移している。