17日の香港市場は上値の重い展開か。15日に発表された6月の主要経済指標を受け、中国景気の先行きへの警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。また、指数は約4カ月ぶりの高値水準とあって、利益確定の売りも予想される。
一方、米中は5月12日、双方に課した追加関税を90日間一時停止することで合意しており、8月12日に期限を迎えるが、米国のベッセント財務長官は米中協議が良好な状況であり、心配する必要はないと発言。来月始めにも中国の何立峰副首相と会談したい意向を示しており、米中協議の進展への期待が支えとなりそうだ。
16日のNY株式相場は主要3指数がそろって上昇。トランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を示唆したことで金融政策の独立性への懸念から下落する場面もあったが、その後大統領が解任の可能性を否定したことで買い直された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(
00005)が香港終値を上回って引けた半面、アリババ集団(
09988)や百度(
09888)などが下回って引けた。