8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.70%高の3497.48ポイントだった。深セン成分指数は1.46%高の10588.39ポイントと3営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4539億3900万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、前引けにかけて上げ幅を拡大。心理的節目の3500ポイントに接近すると伸び悩んだものの、終値は2022年1月24日以来およそ3年半ぶりの高値となった。トランプ米政権の関税政策を巡る不透明感は根強いものの、7日にベッセント米財務長官が数週間以内に中国の交渉相手と会う予定を明らかにしたことで、貿易交渉の進展に期待する買いが入った。セクター別ではバッテリー素材が全面高のほか、太陽光発電設備と、ガラス、ゲーム、電子部品、コンシューマーエレクトロニクスが高い。一方、保険、銀行、電力が売られた。
A株市場では、台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)がストップ高。2025年6月中間決算で純利益が前年同期比36.8−39.1%増となる見通しを前日大引け後に発表し、買いを集めた。ゲーム会社の巨人網絡集団(
002558)は大幅に反発。車載電池関連の隆基緑能科技(
601012)と寧波杉杉(
600884)、太陽光発電関連の晶澳太陽能科技(
002459)とTCL中環新能源科技(
002129)も買われた。半面、中堅銀行の下げが目立ち、上海浦東発展銀行(
600000)、上海銀行(
601229)、平安銀行(
000001)が売られた。バス製造の宇通客車(
600066)も安い。
上海B株指数は0.49%高の261.12ポイントと6営業日続伸。深センB株指数は0.75%高の1242.18ポイントと反発。