4日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.64%安の23916.06ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の8609.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で2678億HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。3日発表の米雇用統計が予想以上に良好な結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を維持するとの見方から幅広いセクターで売りが優勢となった。下げ幅はじりじりと縮小したものの、終値は6月23日以来およそ2週間ぶりの安値圏だった。セクター別では素材やコングロマリットが安かった半面、医療・ヘルスケアが逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品ネット通販大手の阿里健康(
00241)が急落。親会社のアリババ集団(
09988)が阿里健康株に転換可能なゼロクーポン債を発行すると発表し、希薄化が懸念された。大型株のAIAグループ(
01299)と美団(
03690)の下落が相場の重荷。電動工具の創科実業(
00669)、光学部品の舜宇光学科技(
02382)、即席麺大手の康師傅控股(
00322)は反落した。半面、製薬の翰森製薬(
03692)と中国生物製薬(
01177)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が買われた。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は大幅に反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.33%安の5216.26ポイントと6営業日続落。阿里健康のほか、新エネルギー車を手掛ける小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)、BYD(
01211)の下落が目立った。
一方、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、音楽配信のテンセント・ミュージック(
01698)、半導体受託製造の華虹半導体(
01347)、自動運転技術の地平線機器人(
09660)が高い。