4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.62%安の23920.25ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の8611.16ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1576億8000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。3日発表の米雇用統計が予想以上に良好な結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を維持するとの見方から幅広いセクターで売りが先行した。ただ、安く始まった中国本土の主要株価指数が上昇に転じたこともあって、下値を売り込む動きは限定的だった。
個別では、医薬品ネット通販大手の阿里健康(
00241)が急落。親会社のアリババ集団(
09988)が、阿里健康株に転換可能なゼロクーポン債を発行すると発表し、希薄化が懸念された。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)の下落も相場の重荷となった。光学部品の舜宇光学科技(
02382)、電動工具の創科実業(
00669)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、香港不動産デベロッパーの長江実業集団(
01113)は反落した。半面、製薬の翰森製薬(
03692)と中国生物製薬(
01177)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が高い。都市ガスの新奥能源(
02688)、家電大手の美的集団(
00300)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も買われた。