26日の香港市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.61%安の24325.40ポイントだった。中国企業指数は0.63%安の8803.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で2617億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付くと、終始マイナス圏でもみ合った。中東の地政学的リスクの後退などを背景に前日まで4営業日続伸し、終値ベースで3月19日以来およそ3カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定売りが出た。香港ドル安を受けた香港からの資金流出も警戒された。香港ドルがペッグ制の変動幅の下限である1米ドル=7.85HKドルに接近したため、香港金融管理局(HKMA)は26日早朝、2年1カ月ぶりに香港ドル買い・米ドル売り介入を実施した。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(
01876)などが安い。前日に高かった教育関連サービスの新東方教育科技(
09901)が反落した。半面、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)、短編動画プラットフォーム運営の快手科技(
01024)、スポーツ用品の李寧(
02331)などが買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.26%安の5345.16ポイントと5営業日ぶりに反落。BYD、小鵬汽車(
09868)、アリババ集団、BYDエレクトロニック(
00285)が下落率上位。半面、金蝶国際ソフト(
00268)、快手科技、ビリビリ(
09626)、レノボグループ(
00992)が上昇率上位だった。