2025-06-26 |
香港/政策/金融 |
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香港金融当局、94億2000万HKドルの香港ドル買い介入
香港金融管理局(HKMA)は26日早朝の外国為替市場で、94億2000万HKドルの香港ドル買い・米ドル売りを実施した。『信報』によると、民間銀行がHKMAに保有する決済性預金口座残高は27日に1640億9800万HKドルに減少する。香港ドル買い介入は2023年5月以来2年1カ月ぶり。
香港ドルはペッグ制を採用しており、1米ドル=7.75−7.85HKドルの範囲で米ドルに連動する。外国為替市場で香港ドル相場が下限か上限に達すると、香港の中央銀行にあたるHKMAが市場介入する。
『香港経済日報』によれば、香港ドルの対米ドル相場は5月初旬に7.75HKドルまで上昇し、HKMA が総額167億米ドルの香港ドル売り・米ドル買い介入を4度にわたって実施。香港の銀行システムに1294億HKドルの流動性が注入された。しかし6月下旬には香港ドル相場が一転して下限の7.85 HKドルに接近し、市場で資金流出懸念が高まっていた。
『香港経済日報』は、香港ドル相場の下落を背景に香港銀行間金利(HIBOR)が低下していたものの、HKMAが香港ドル買い介入に踏み切ったことで資金流動性が縮小し、短期的にはHIBORの上昇につながるとの見方を伝えた。