25日の香港市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.23%高の24474.67ポイントだった。中国企業指数は1.13%高の8859.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で2678億HKドル。
ハンセン指数は前日の米株式相場が大幅に続伸した流れを引き継ぎ、高く始まった。前場は上昇率が1%に近い水準で伸び悩んだものの、後場に上げ幅を拡大。終値は3月19日以来およそ3カ月ぶりの高値だった。イスラエルとイランの停戦を受け、幅広いセクターで買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が24日に行った米下院金融サービス委員会での証言を巡り、7月に利下げを再開する可能性を排除しなかったとの見方が広がり、投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、教育関連サービスの新東方教育科技(
09901)が9%近く上昇した。香港不動産株の恒隆地産(
00101)と恒基兆業地産(
00012)、新鴻基地産(
00016)も大幅高。米FRBが利下げに踏み切ればペッグ制をとる香港の住宅ローン金利が低下するとの思惑から買いが入った。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、中国政府系不動産会社の中国海外発展(
00688)は続伸した。一方、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が売られた。海運大手の東方海外(
00316)は続落。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.15%高の5359.02ポイントと4営業日続伸。SMICと同業の華虹半導体(
01347)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)が高い。半面、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)が売られた。