25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比1.03%高の3455.97ポイントだった。深セン成分指数は1.72%高の10393.72ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6027億8800万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、前場半ば以降は上向きに転じ、上げ幅を拡大した。終値ベースで昨年12月12日以降、およそ半年ぶりの高値を更新。イスラエルとイランの停戦合意が発効し、中東情勢への懸念の後退で買いが優勢。中国当局の政策支援も好感。中国人民銀行(中央銀行)、国家発展改革委員会など6部門は24日、「金融による消費の促進と拡大に関する指導意見」を連名で発表。6分野にわたり、計19項目の重点措置を打ち出した。
セクター別では、証券、保険、軍需関連が全面高。金融・投資関連、ソフトウエア開発なども高い。半面、採掘、石油、農薬、製薬などが売られた。
A株市場では、証券株の中信証券(
600030)、招商証券(
600999)、保険株の新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)の上昇が目立った。車載電池メーカー大手の国軒高科(
002074)、熱制御部品メーカーの浙江三花智能控制(
002050)、教育関連の中公教育科技(
002607)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)なども買いを集めた。半面、宅配大手の順豊控股(
002352)、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、石炭化学工業会社の寧夏宝豊能源集団(
600989)、自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)などが軟調だった。
上海B株指数は0.63%高の258.97ポイント、深センB株指数は0.59%高の1193.10ポイントだった。