南アフリカのメディア企業ナスパーズが中国の生活関連アプリ運営大手、美団(
03690)の株式売却を計画しているようだ。ナスパーズは美団の株式約4%(約40億米ドル相当)を保有している。中国本土メディアが24日伝えた。
美団は5月、傘下の海外出前プラットフォーム「KeeTa」がブラジルに進出すると発表。今後5年間で10億米ドルを投じてブラジル国内で全国的な即時配送ネットワークを構築し、ユーザーに質の高いデリバリーサービスを提供する計画を明らかにしていた。Naspersは傘下にブラジルのフードデリバリー大手、iFoodを抱えており、美団のブラジル進出で競争が生じることになる。
iFoodの経営陣は、南米業務により多くの資金を投じる場合、保有する美団の株式を売却し、エコシステムの強化に資金を投じる可能性もあるとしている。テンセント(
00700)は2022年に特別中間配当として手持ちの美団株の現物配当を実施すると発表し、ナスパーズは美団の株式を取得していた。
美団の株価は日本時間午前11時29分現在、前日比0.46%高の130.60HKドルで推移している。