科大訊飛(
002230)傘下の医療支援システムプロバイダー、訊飛医療科技(
02506)は24日、医療用人工知能(AI)モデル「星火医療大規模モデルV2.5国際版」と、AIヘルスケアサポートアプリ「訊飛暁医APP香港版」を香港で発表した。科大訊飛は、訊飛医療科技が香港を拠点に海外医療業務の展開地域を順次拡大していく方針を明らかにした。『証券時報網』が25日伝えた。
星火医療大規模モデルは2023年に中国本土で発表された。今回発表の「V2.5国際版」は、総合診療機能に加えて、専門分野における診断推論を実現し、臨床現場での実用性を大幅に向上させたという。
訊飛医療科技によると、星火医療大規模モデルの総合的な診療能力は、心血管内科、小児科、呼吸器内科などで三級甲等医院(中国本土の医療機関格付けで最高レベル)の主治医に相当する。また、「V2.5国際版」は普通話(標準中国語)、広東語、英語に対応しており、訊飛医療科技のグローバル市場進出を技術面で支える見通し。
訊飛医療科技は同時に、星火医療大規模モデルを基盤として開発したアプリ「訊飛暁医」の香港版を投入し、香港市場に参入した。同社によれば、訊飛暁医の累計ダウンロード数は2400万件を超え、AI相談は累計で1億4000万件を突破した。