25日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで続伸か。イスラエルとイランの停戦合意が効力を発揮し始めたことで、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。複数メディアによると、イスラエル軍は日本時間25日午前2時に全土での活動制限を解除し、テルアビブ近郊の主要空港であるベングリオン空港の再開を発表。ネタニヤフ首相は、イスラエルが何世代にもわたって記録される歴史的勝利を収めたと述べた。一方、イランのペゼシュキアン大統領は、同国が戦争を「偉大な勝利」で終結させたと表明したと伝わった。
停戦合意に伴い、原油高騰によるインフレ懸念が和らぎ、米長期金利が低下したことも地合いの改善につながりそうだ。24日のNY債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.06%低い4.29%で終えた。
24日のNY株式相場はダウ平均が大幅に3営業日続伸し、S&P500とナスダック総合も続伸した。原油安を受けて空運株が買われたほか、半導体などのハイテク株も軒並み上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、新エネルギー車のBYD(
01211)が香港終値を上回った半面、香港不動産株の長江実業集団(
01113)が下回って終えた。