24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.15%高の3420.57ポイントだった。深セン成分指数は1.68%高の10217.63ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4145億8200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に上げへ転じ、序盤に心理的節目の3400ポイントを上抜けた。エネルギー資源株や海運株の下落が重荷となり中盤以降は伸び悩んだものの、終値は3月19日以来およそ3カ月ぶりの高値だった。トランプ米大統領が日本時間午前7時すぎ、イスラエルとイランが「完全な停戦で合意した」と自身のSNSに投稿し、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感が後退した。同日にイスラエル政府とイラン国営メディアもそれぞれ、停戦案への同意を明らかにした。セクター別では電機と保険、自動車サービスが全面高。ゲームや電池も買われた。半面、採掘、石油、ガス、海運・港湾、貴金属が売られた。
車載電池メーカーの国軒高科(
002074)がストップ高。自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、油圧シリンダーメーカーの中国交通建設(
601800)が大幅高だった。インフラ建設の中国交通建設(
601800)、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)は続伸。保険株の中国人寿保険(
601628)と中国平安保険(
601318)も買われた。一方、石炭化学の寧夏宝豊能源集団(
600989)、中堅銀行の上海銀行(
601229)、石油大手のペトロチャイナ(
601857)、半導体製造装置の北方華創科技集団(
002371)が下落した。
上海B株指数は1.22%高の257.35ポイント、深センB株指数は1.48%高の1186.09ポイントだった。