大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、中国のスマートフォン大手、小米集団(
01810)の目標株価をこれまでの70HKドルから11%引き上げ、78HKドルに設定した。投資判断は「買い」を継続した。IoT(モノのインターネット)分野での成長と収益力の改善を見込み、2025−27年のEPS予想を1−13%上方修正した。『インフォキャスト』が24日伝えた。
大和は、IoT業務を小米集団の利益成長を促す原動力の1つと位置づけ、「人×車×家」の三位一体戦略の中核構成要素であるにもかかわらず、市場では過小評価されているとの見方を示した。その上で、小米集団がIoT業務の海外展開に注力しているとして、2024−28年の収益の年平均成長率を30.1%と予測。短期的には中国の政府補助政策が追い風となるほか、長期的には海外展開の進展と製品の高性能化が進むことで、IoT部門の粗利益率が構造的に改善するとみている。
小米集団の株価は日本時間午後2時43分現在、前日比2.73%高の56.35HKドルで推移している。