週明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.67%高の23689.13ポイントだった。中国企業指数は0.82%高の8597.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1985億9000HKドル。
ハンセン指数は反落して始まった。米国がイランの核施設への攻撃に踏み切ったことを受け、リスク回避目的の売りが先行した。ただ、中国の政策支援が期待できるセクターの買いが次第に優勢となり、ハンセン指数は上げに転じた。20日移動平均線(大引け時点で23718.80ポイント)に近い水準では伸び悩んだものの、結局はこの日の高値圏で引けた。セクター別では医療・ヘルスケア、コングロマリット、不動産・建設が高い。
ハンセン指数構成銘柄では、新エネルギー車の理想汽車(
02015)と自動車販売の中升集団(
00881)が大幅に続伸した。半導体受託製造のSMIC(
00981)も大幅高。米国が半導体輸出規制を強化すると伝わり、中国の国産化政策が追い風になると受け止められた。香港不動産株が買いを集め、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)がそろって3%超上昇した。半面、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)が安い。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、都市ガスの新奥能源(
02688)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)は反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.05%高の5187.01ポイントと続伸。理想汽車のほかに半導体株のSMIC、華虹半導体(
01347)、ASMPT(
00522)が上昇率上位となった。一方、家電大手の美的集団(
00300)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が売られた。