20日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。終値は前日比1.26%高の23530.48ポイントだった。中国企業指数は1.38%高の8527.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で2224億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く始まり、前場に上げ幅を拡大。後場に入ると伸び悩む場面が目立ったものの、結局はこの日の高値圏で引けた。前日終値は2日以来の安値だっただけに、値ごろ感が強まった銘柄を中心に買い直しが優勢だった。もっとも、トランプ米大統領は19日、イランへの軍事行動の是非を2週間以内に決める考えを明らかにしており、市場では次第に模様眺め気分が強まったもよう。セクター別では金融、情報技術、工業が大きく上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国本土系銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、中国本土系保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)が大幅に反発し、相場の上昇を主導。スポーツ用品大手の李寧(
02331)が4.8%上昇したほか、光学部品の舜宇光学科技(
02382)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)も大幅高だった。半面、ガラス大手の信義ガラス(
00868)と太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、石油大手のペトロチャイナ(
00857)が続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.88%高の5133.14ポイントと4日ぶりに反発。舜宇光学科技のほか、電気自動車を手掛ける蔚来集団(
09866)と小米集団(
01810)、半導体受託製造のSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)の上昇が目立った。一方、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780)、自動運転技術の地平線機器人(
09660)が続落。