HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、中国の発電設備メーカー、東方電気(
01072)の目標株価を9.4HKドルから12.3HKドルに30.9%引き上げたと発表した。東方電気の2025年の純利益予想を9%下方修正した半面、26年と27年の予想値はそれぞれ6%、14%上方修正。火力・原子力発電設備の受注サイクルの最新動向を反映させた。ただ、投資判断は「ホールド」に据え置いた。足元の株価上昇には世界的な原子力関連投資の強気な見通しが織り込まれていると説明した。『インフォキャスト』が20日伝えた。
HSBCは東方電気の石炭火力設備の受注サイクルが26年にピークを迎えるとの予測を明らかにした。25年の純利益については、市場の見通しは楽観的過ぎるとみており、市場コンセンサスより12%低い水準に設定した。
また、HSBCは東方電気のH株が上海上場のA株(
600875)をアウトパフォームしていると指摘。25年の年初来上昇率はH株が約50%であるのに対し、A株は約6%にとどまっており、A株とH株の価格差は過去10年で最も小さいとした。
東方電気H株の株価は日本時間午後4時55分現在、前日比4.93%安の13.12HKドルで推移している。